「今」だけじゃない!ーー 30年後も快適な家にする「間取りの可変性」という考え方

こんにちは!
注文住宅の醍醐味は、なんといっても自由に間取りを考えられることですよね。現在の家族構成や暮らしに合わせて、「子供部屋は2つ」「広いリビングが欲しい」など、たくさんの夢が膨らむことと思います。
しかし、家はこれから何十年も住み続ける場所。そこで今回は、家族の成長やライフスタイルの変化に対応できる「可変性のある間取り」という考え方をご紹介します。
CASE1:子供部屋はどう考える?
家を建てる時、お子様がまだ小さいご家庭は多いです。
- 小さいうち: 広いプレイルームとして、のびのび遊べる大きな一部屋にする。
- 成長したら: 勉強やプライベートな空間が必要になるので、壁や家具で仕切って二部屋にする。
このように、将来部屋を分けられるように、あらかじめドアや窓、照明、コンセントを2部屋分想定して配置しておくのがおすすめです。仕切り壁を後から作るための下地を天井や床に入れておくだけでも、将来のリフォーム費用を大きく抑えることができます。
CASE2:リビング横の「+αスペース」
リビングの横に、3~4畳ほどの小さな和室や多目的スペースを設けるのも人気です。普段は引き戸を開け放してリビングと一体で広々と使い、
- お子様が小さい頃は … お昼寝や遊びのスペースに。
- 少し大きくなったら … 宿題をするスタディコーナーに。
- ご両親が泊まりに来たら … ゲストルームに。
- ご自身の老後は … 1階だけで生活が完結できる寝室に。
といったように、時々の暮らしに合わせて役割を変えられる便利な空間になります。扉を「引き戸」にしておくと、開けた時に邪魔にならず、空間を有効に使えるのでおすすめです。
CASE3:未来のための「ちょっとした工夫」
今は全く必要性を感じなくても、30年後にはご自身やご家族の身体にも変化があるかもしれません。大規模なバリアフリーリフォームは大変ですが、新築時に少しだけ準備しておくことができます。
- 廊下の幅を少しだけ広くしておく
- トイレのドアを引き戸にする
- 玄関や浴室、廊下の壁に、将来手すりを取り付けるための下地を入れておく
こうした「先行投資」は、新築時ならそれほど大きなコストアップにはなりません。将来の安心のための、ささやかな、しかし非常に有効な工夫です。
注文住宅の本当の価値は、こうした時間軸の変化まで見据えた設計ができる点にあります。私たち設計者と一緒に、10年後、20年後、30年後のご家族の笑顔を想像しながら、長く愛せる、世界に一つだけの住まいを創り上げていきましょう。
<引用・参考文献等>
・一般社団法人 住宅性能評価・表示協会:長期優良住宅の認定基準(劣化対策、可変性など)
・国土交通省 長期優良住宅のページ